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​症例2

以下は私が担当した患者様の症例ノートの一部です
​難しい専門用語をなるべく抜いてお伝えしやすくしたものです
似た症状の方のご参考になればと思います
症例は随時増やしていく予定です
※尚掲載症例は患者様の了解を得たものです

 

頚椎捻挫(むち打ち)     40歳 女性

​主訴

​現病歴
​鍼灸以外の
治療歴
​過去の病歴
​診断
​治療と経過
​まとめ

 頚の痛みと頭痛と吐き気、左手の痺れで調子が悪い 。

1年前に車の事故で頸椎捻挫と診断された。その頃より常に調子が悪く、仕事に復帰できない。天気の悪い日や台風の前などが特に辛い。お風呂に入ると少し良くなる。頭痛がするとしばらくしてから吐き気がして寝込んでしまう。電車に乗って揺れると頭痛がして吐き気がするので出かける気にもなれない。脳外科でも検査したが異常はない。1年もこの状態で気分も塞ぐ。何とかしたい。

整形外科、脳神経外科、胃腸内科

インフルエンザぐらい。

舌の状態は消化不良を示し脈は虚弱体質であると判断。両足首にむくみがある。 頸は右には向けるが左はほぼ動かせない状態。 左の頚から腰までの筋硬結があり、頚から腰まで触ると痛みがある様子。左の肘から小指に軽いしびれがあるもよう。 まずは体を緩めてい痛みをとっていく。

体質改善と同時に背中の筋緊張をとる鍼灸を行い、マッサージとストレッチを行った。 初診は痛みは半分ほどとれた様子。 翌日だるくなったがその翌日からは半分以上痛みがなくなったもよう。 週1回での治療を続けた。 3診までは治療して3日目までは調子がよいが徐々にもどってしまう状態。鍼灸治療とストレッチを行い5診目では6割以上痛みがとれた様子。治療後 一週間効果が持続しているもよう。 吐き気は出てないが天気が悪いと頭は痛いが以前ほどではないとのこと。 12診目でほぼ痛みがなくなり台風が来ても頭痛がしなくなり日常生活に問題がなくなった様子。 その後月1回の治療で痛みが出ていなく8ヶ月で治療を終了した。

むち打ちは以外と長引くことが多い。天候に左右され吐き気などで食欲不振になる。歩行にも影響が出るので必ず確認をする。体を動かすだけで頭痛がするということで運動ができるまで時間を要したが、少しずつ運動を行い患者さんが積極的に生活改善の提案をいろいろと行ってくれたので回復が早かった。私もむち打ちの経験があるため痛みの程度をお聞きして状況を良く理解できたが無理に身体を動かすことは逆効果になる可能性が大きいので必ず確認しながら行うこと。

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潰瘍性大腸炎  35歳 女性

​主訴

​現病歴
​鍼灸以外の
治療歴
​過去の病歴
​出産歴
​診断
​治療と経過

お腹がすぐに痛くなる。トイレに頻繁に行くので外出がこわい。 

2年前に潰瘍性大腸炎で直腸型と診断された。難病と言われて落ち込んでいる。5才と10才の子供がいるが2年前から実母に同居してもらって面倒を見てもらっている。食べてもすぐに出てしまうのでガリガリに痩せた。お腹が痛くなるので食べたくない。外出もトイレ場所を確認してから出かけるが不安感が強く遠い所にはいけない。体力をつけるためにもお腹がが痛くならないようにしたい。また出血することもある。

消化器内科に通院中。 

32才自転車で転倒し足首の捻挫と左腕骨折

24才と30才で出産

舌は色も悪く脈も瘀血状態を示している。お腹は力がなく冷えている。下半身も冷えている。体温35度台で低い。痩せて筋肉も少ない。生理痛もきついようだ。瘀血を取り除き気血を補う鍼灸治療を行う。蠕動運動の抑制や粘膜層の保護と再建のため大腸経絡を使用した治療を行っていく。週一回の治療をしていく

初診は体を温めて血行改善の治療をした。治療途中で寝てしまわれて、気持ちが良かったとおっしゃられてお帰りになられた。 週1回での治療を継続して身体を整えて行く。 2から4診目で体温36度台になる。 5診目ではお腹の痛みが出ていないもよう。およそ3キロ体重が増加した。 8診目ではお腹の痛みはなく日常生活に問題がなくなったとのこと。 10診目で油断してビールを飲んで少し悪化してしまい粘血便が出た。 14診目ではお腹の痛みもなく下痢も血便もなく快適であるとのご報告。15診目から月1回での治療継続中。 

​まとめ

 体温をあげると食欲も出て免疫力も上がるので高い治療効果が出る。食事も気をつけていただきご家族とは食事の内容が違うものであったにも拘らず食卓にお子様達やご主人と一緒につけることが何よりであったご様子。あらためて健康にならなくてはとのお思いでお灸も自宅で行っていただけるように指導した。潰瘍性大腸炎は寛解期と増悪期を繰り返すので今後も注視する必要がある。

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五十肩  43歳 男性

​主訴

 左肩の痛みがあり、夜眠れない。  

​現病歴

1か月前に朝起きたら腕が上がらず洗顔しても肩が痛くて動かせず着替えも大変になった。整形外科を受診しいわゆる五十肩ですと言われた。時期が来れば治ると言われたがあまりに痛くて耐えられない。着替えも妻に手伝ってもらっている。

​鍼灸以外の
治療歴

整形外科

​過去の病歴

 36才十二指腸潰瘍 ピロリ菌除去と薬で治癒

​診断

初診は横になれず座位で行う。30度挙上、外転で痛みがでる。痛みが強い 運動鍼、トリガーポイント、肩三鍼で治療 。便秘3日でないと下剤をのんでいる。

​治療と経過

初診では痛みは五割程とれた。 続けて3日間施術した。 2診目では肩まであげても痛くない状態になる。3診目ではベッドで治療できるようになったが左を下にはできない。 一週間開けて4診目では 夜眠れるようになったが左に寝返りして痛みで目が覚めてしまう。5診目では腕を後ろに動かせるようにはなるがシャツは脱げない。12診目で着替えも問題なく痛みもないので終了した。

​まとめ

この症例の場合痛みがかなり奥までありかなり辛い状況だった。 表面から徐々に奥の痛みまで取り除いた。運動不足による 体の硬さも原因のひとつで万年肩こりをいつものことと相当我慢していたらしい。皮膚も被れ易くかったので途中で湿布をしなくても良くなったことで楽になったようだ。 特に男性の場合黙っていることが多いのでこちらから聞くようにする。 肩の痛みがなくなってから便秘の治療等体質改善の鍼灸治療を継続中

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うつ病  25歳 女性

​主訴

​現病歴
​鍼灸以外の
治療歴
​過去の病歴
​診断
​治療と経過
​まとめ

 気持ちがふさいで仕事にも行けず、なにもする気になれない。   

3か月前に神経内科でうつ病と診断されて休職中。うつ病と診断されて少し気分は楽になったが頭は痛いし夜も眠れない。夜中に途中で目覚めるとその後眠れない。寝汗もひどい。食欲もない。昼間は訳もなく悲しく涙が出る。抗うつ剤、睡眠薬、抗不安剤を飲んでいるが毎日だるいしボーッとしていてこのままではおかしくなりそう。見かねた母親から鍼灸治療を勧められた。

神経内科、胃腸科

22才胃腸炎

舌は冷えと消化不良を示し、脈は虚弱し青白い顔色で足の太陰脾経と手の太陽小腸経に弱さと滞りがあることと心の問題があることによりツボを選択して治療。主に使用した穴  百会 心兪 脾兪 陽谷 足三里 気海

初診ではかなりリラックスしていただいた様子で途中から寝ていらっしゃいました。治療後はすっきりして気持ちがいいとお帰りになった。週1での治療をした。5診目では顔色がよくなり寝汗が緩和して着替えるほどではなくなった。8診目では夜中の中途覚醒はなく6時間ぐっすり眠れるようになる。月2回の治療に変更。食欲が出てきて薬も少なくなり抗うつ剤のみになった。半年後漢方薬(半夏厚朴湯)のみになり仕事にも復帰した。現在月1回のメンテナンス鍼灸治療を行い、うつ症状は出ていない。

まとめ 早い段階での鍼灸治療で効果が出るのが早かった。会社にも行けるようになり今は後輩の相談にものっているらしい。うつ病の原因は解明されていないが鍼灸治療は脳の血流が良くなっていく。神経内科の先生が鍼灸治療に理解があり治療効果も高まった例

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更年期障害  49歳 女性

​主訴

​現病歴
​鍼灸以外の
治療歴
​過去の病歴
​診断
​治療と経過
​まとめ

更年期障害で顔からの汗が激しい。体がだるく重い。頻繁に頭痛。 気持ちにむらがあり不安定 

去年から体がだるく顔だけ暑くて汗が襟足からたれてくる。階段をあがると息切れがするので循環器内科で検査しても異常がなく婦人科をおすすめられ更年期障害と診断された。 手足が冷たく暖めると汗が出る。夫も子供たちも腫れ物にさわるような扱いをする。体が思うように動かないので家事もまともにできない。今年になって2ヶ月生理がきてない。 病院ではホルモン治療を勧められたがやりたくない。 漢方薬(加味逍遙散)を飲んでいる。

循環器内科、婦人科

32才 腰椎ヘルニア

舌は熱症状をあらわしている。お腹と下半身は冷えている。月経前症候群(PMS)が見受けられる。腰痛、肩こりもある。足の厥陰肝経、足の少陰腎経を整える。 使用した代表つぼは神門 太衝 心兪 肝兪 腎兪 三陰交 太渓

問題のある経絡のつぼに鍼灸治療をした。 初診では初めての鍼灸治療で血の巡りがよくなった。下半身の冷えがなくなった。週1での治療をした。2診目では3日目までは調子がよかった。4診目では 1週間は調子が良く2週間に1回の治療に変更。4ヶ月間の治療ではお灸の効き目がある。2週間調子が良く肩こり、腰痛も解消した。1ヶ月に1回のメンテナンス治療を行い 6ヶ月で更年期障害の治療は終了した。

更年期障害の場合い人によりいろいろな症状がある。ホットフラッシュの症状は多いが程度に差があり今回は汗がひどくて流れてくるほどだった。まず量が減って楽になりその後夏の暑さだか症状なのかわからない状態があった。お腹から下半身の冷えが解消され汗をかいても嫌な感じがなく汗もサラサラで初めて汗をかいて気持ちがいいと思ったそうだ。 鍼灸治療により毒素が出て体のバランスが整ってベタベタした汗も出なくなりお肌がすべすべになったと喜ばれていた。半年後には首の小さいイボもぽろっととれて首までスベスベになった。血がきれいになった証拠。

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